補助の範囲と内容
建物の種類や騒音レベル、居住人数、要介護者の有無など
さまざまな条件により補助が受けられる対象範囲と内容が変わります。
防音工事の種類と範囲
建物の種類と騒音レベルに応じて、補助を受けられる防音工事の種類が異なります。（工事区分と呼びます）初めて防音工事を実施する場合※、３種類の工事区分があります。
| WECPNL(W) | 建物の種類 | 適用される工事区分 |
|---|---|---|
| 85W以上 | すべて | 外郭防音工事 |
| 75～85W | 鉄筋コンクリート造の集合住宅 | |
| 木造（戸建・集合）住宅、戸建住宅 | 一挙防音工事 | |
| バリアフリー対応・フレックス対応住宅、障害・介護者を有する住宅 | 防音区画改善工事 |
工事区分によって、防音工事の補助が受けられる範囲（区画・居室数）が決められています。
| 工事区分 | 防音工事の対象区画 | 対象となる最大居室数 | 対象区画（例） 防音対象(居室工法) 防音対象(ﾕｰﾃｨﾘﾃｨ工法) |
|---|---|---|---|
| 外郭防音工事 | 家屋全体を一つの対象区画とみなします。集合住宅では、同一フロアの複数の専有部分を囲った全体が対象区画となります。 | 居住人員に関わらず全居室 |  |
| 一挙防音工事 | 最大居室数以内の居室が対象区画となります。 | 居住人数＋1居室、 最大５居室まで |
 |
| 防音区画改善工事 | 最大居室数以内の居室に加え、台所、玄関、廊下、浴室などを一つの対象区画とみなします。 | 居住人数４人以下は５居室、 居住人数＋1居室まで |
 |
※すでに防音工事補助を一部または全体に受けている場合は、上記と内容が異なりますのでご注意ください。
防音工事の内容
補助対象となる区画・お部屋に、以下のような対策工事をいたします。
１
防音サッシに交換 必須
居室のサッシを防音サッシに取り替えます。気密性が高まるため、空調効率も向上します。
２
レンジフード交換 必須
室内は気密性が上がるため、排気力が高く、防音性の高いレンジフードに交換します。
３
空調換気扇の取付 任意
単体で吸排気が可能な機器を各部屋に設置します。室内の熱を逃がさず換気が可能。
※外壁に吸排気用の穴をあける必要がある場合があります。
４
玄関ドアの交換 任意
防音性能の高い玄関ドアに交換します。
※ただし条件によって認可されない場合があります。
５
エアコン新設 任意
エアコンがなかった居室に限り、新設費用が補助されます。
※ただし80W～区域は４台、75～80W区域は２台までです。
６
壁・天井クロス張替 任意
防音対象の居室に対して、壁・天井クロスの張り替え費用が補助されます。
※ただし条件によって認可されない場合があります。
７
キッチンパネル張替 任意
キッチンパネル張り替え費用が補助されます。
※ただし条件によって認可されない場合があります。
８
電気配線工事 必須
空調換気扇やエアコン新設に伴い、コンセント設置や配線（場合により分電盤交換）を行います。
※物件の状況や基準変更によって補助される工事範囲が上記と異なる場合がありますので、詳細は当社までお問い合わせください。